断熱等性能等級とは?それぞれのメリット・デメリットと最適な等級の選び方を解説

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注文住宅を建てる際に気になるのが断熱等性能等級でしょう。断熱等性能等級が高いほど断熱性が高く、省エネルギーな住宅と認定されます。

断熱性の高い住宅は数多くのメリットを受けられます。しかし、断熱等性能等級を高くするデメリットを考慮しないと、後悔する可能性があるため注意が必要です。長い間暮らす注文住宅だからこそ、失敗したくないはず。

そこでこの記事では、断熱等性能等級の基礎知識や断熱等性能等級を高くするメリット・デメリットについて解説します。住宅の断熱性能で後悔しないためにも、この記事をチェックしてみてください。

目次

断熱等性能等級とは?

断熱等性能等級は、2000年に施行された住宅の『品質確保の促進等に関する法律』によって定められた、住宅の断熱性能を表す指標です。国土交通省が制定しています。断熱等級として略されることが多いです。

断熱等性能等級の種類

断熱等性能等級の種類は等級1〜等級7の7種類です。2022年までは等級1〜等級4まででした。

しかし、世界的に高い基準にするためにも、2022年から等級5〜等級7が追加されました。それぞれの等級の基準は以下の表の通りです。

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項目詳細
等級7HEAT20のG3と同等程度。
冷暖房にかかる一次エネルギー消費量を40%削減できる
等級6HEAT20のG2と同等程度。
冷暖房にかかる一次エネルギー消費量を30%削減できる
等級5ZEHの断熱基準と同等程度
等級4次世代省エネ基準壁や天井、窓、玄関などに断熱が必要
等級3新省エネ基準断熱により、一定レベルの省エネ性能が確保されている
等級2断熱を含めた省エネ性能のレベルが低い
等級1無断熱・省エネへの対応がない

新設された等級5以上は高い断熱性能を誇らないと認定されません。等級5以上の認定を受けたい場合は、基準を満たす工法や部材を選ぶ必要があります。

高い等級に使用される断熱材の例

等級5以上に認定されるためには、断熱性能の高い断熱材を選ぶ必要があります。断熱性能が高いとされている断熱材は以下が挙げられます。

  • 高性能グラスウール
  • 吹込み用グラスウール
  • 現場発泡ウレタンフォーム断熱
  • フェノールフォーム
  • 押出法ポリスチレンフォーム
  • 羊毛断熱材

断熱材はそれぞれ特徴が異なります。一般的な住宅にはグラスウールが使用されることが多いです。高性能グラスウールは通常のグラスウールに比べて細く、空気を動きにくくして断熱性を高めます。

現場発泡ウレタンフォーム断熱は空気で作られるため、性能が劣化することがないのが特徴です。フェノールフォームは高断熱に加えて耐火性に優れており、押出法ポリスチレンフォームは耐水性に優れています。

高い等級の認定を受けるためにも、住宅メーカーに注文住宅を依頼する際は、使用する断熱材と特徴を確認するようにしましょう。

断熱等性能等級を高くするメリット

断熱等性能等級を高くするメリットは以下5つが挙げられます。

それぞれのメリットを把握して、高い等級を求めるかを検討してみてください。

快適に過ごせるようになる

外気の影響を受けにくい断熱性の高い住宅は、室内の温度を一定に保ちます。夏でも暑すぎず、冬でも寒すぎず快適に過ごせるでしょう。

冷暖房効率もよくなるため、すぐに快適な空間にすることもできます。吹き抜けがあっても暖かい温度を保つことが可能です。

光熱費を抑えられる

高断熱にすると外気の影響を受けにくくなります。高断熱な住宅は室内の温度を一定に保つのに加えて、室内の温度を外に逃しません。

冬や夏でもエアコンを使いすぎることはないでしょう。一般的な住宅に比べて、光熱費を抑えられる可能性が高いです。

健康被害を受けにくくなる

高断熱の家にすると手足の冷えやアレルギー性皮膚炎、気管支喘息などが改善される可能性があります。断熱性の高い家は結露が発生しにくく、カビやダニの発生を抑制するためです。

また、室内の温度を一定に保てるため、ヒートショックのリスクを抑えられます。高齢者の方や血圧が高い方でも安心して暮らすことができるでしょう。

長期優良住宅に認定される可能性がある

2022年10月から長期優良住宅に認定されるためには、断熱等性能等級5以上が必要となりました。長期優良住宅に認定されるには、断熱等性能等級の他にも耐震等級2以上なども必要です。

長期優良住宅に認定されると、主に以下6つのメリットを受けられます。

  • 不動産取得税の減税
  • 登録免許税の税率軽減
  • 所得税における住宅ローン控除の優遇
  • 固定資産税の減税期間の延長
  • 住宅ローンの金利優遇
  • 地震保険の割引適用

断熱等性能等級5以上にするには費用がかかるため、長期優良住宅のメリットと比較して検討してみてください。

補助金を受けられる可能性がある

都道府県や市町村によっては、高断熱な住宅を建てると補助金を受けられます。国が推進している2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みに該当する、断熱対策を含む省エネ対策が施されている住宅が対象です。

補助金は条件や期限が設けられている場合が多いため、管轄の自治体のホームページで確認してみてください。分からない場合は、住宅メーカーの担当者に相談してみるといいでしょう。

断熱等性能等級を高くするデメリット

注文住宅で後悔しないためには、断熱等性能等級を高くするデメリットを把握しておくことが重要です。断熱等性能等級を高くするデメリットは以下が挙げられます。

デメリットを理解した上で、断熱等性能等級が高い家にするかを検討してみてください。

建設費用が高くなる

断熱等性能等級を高くする場合は、高い断熱性を誇る断熱材の使用や開口部に断熱性のある部材を選ぶ必要があります。等級を上げるごとに数百万円の単位で建設費用が高くなります。

また、高い断熱性を実現させるには、技術の高い職人が欠かせません。技術の高い職人が揃っている業者に依頼すると、建設費用も高くなるでしょう。

高い施工技術が必要になる

断熱性の高い家の実現には、結露を防ぐ気密処理が欠かせません。すき間が生まれないように断熱材を施工する高い技術が必要になります。

しかし、高い技術を持っている職人が揃っている業者は多くないのが現実です。高い施工技術を持っている施工業者と連携している、住宅メーカーを慎重に選ぶようにしましょう。

内部結露が発生する可能性がある

冬でも暖かさを保てる断熱性の高い住宅は、結露が発生しにくいとされています。しかし、内部結露が発生する可能性があります。壁の中で発生する結露が内部結露です。

室内の暖かい空気が壁の内側に入り、冷やされると結露が発生します。内部結露が発生するとカビやダニを発生させる原因になりかねません。

内部結露を防ぐには、断熱材のすき間をなくす必要があります。高断熱の断熱材の扱いに慣れている住宅メーカーに依頼するようにしましょう。

船橋市でおすすめの注文住宅会社3選

船橋市でおすすめな住宅メーカーは以下3社です。

それぞれの特徴を把握して、住宅メーカー選びの参考にしてみてください。

建築工房櫓

出典元:スズケン
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項目詳細
会社名株式会社スズケン
所在地千葉県船橋市宮本3-6-5
設立年月日1998年4月
公式サイトhttps://kenchiku-yagura.com/

建築工房櫓は株式会社スズケンが運営しているブランドです。断熱等性能等級4相当と耐震等級3相当を標準仕様として家づくりをしています。

現場発泡ウレタンフォーム断熱を採用しているため、高い断熱性を実現できるでしょう。お客さまが満足してくれるように、予算内でできるプラスアルファの素材やデザインのアドバイスをしてくれます。

断熱性の高い理想の家を実現させたい方は、建築工房櫓に相談してみてください。

クレアドール

出典元:クレアドール
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項目詳細
会社名株式会社クレア・ドール
所在地千葉県船橋市薬円台5丁目36−17
設立年月日2007年3月
公式サイトhttps://www.crea-dor.co.jp/

クレアドールは全国に支店を持つ住宅メーカーです。品質とデザインにこだわったオリジナルの家を実現できます。

デザインでは数多くの賞を受賞しているため、オシャレなデザインを求めている方に最適です。また、不動産事業やリフォーム事業もおこなっており、土地探しからアフターサポートまでを一貫して任せられます。

住友林業

出典元:住友林業
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項目詳細
会社名住友林業株式会社
所在地東京都千代田区大手町一丁目3番2号(経団連会館)
設立年月日1691年
公式サイトhttps://sfc.jp/ie/

住友林業は創業から100年以上の歴史を誇る木材メーカーです。木材の特徴を知り尽くしている住友林業だからこそ建てられる、ハイクラスな木造住宅に定評があります。

使用する木材も厳選しており、断熱性や気密性、耐震性などに優れた住宅を実現できます。技術力やサポート力、提案力にも優れているため、安心して家づくりを任せられるでしょう。

まとめ

断熱等性能等級は断熱性の高さと省エネルギー性を示す指標です。等級の高い住宅は、光熱費の削減や健康被害を受けにくくなるなどのメリットをもたらします。

しかし、等級の高い住宅にするデメリットも考慮した上で、等級を高くしないと後悔するでしょう。特に、注文住宅に費用をあまりかけられない方は注意が必要です。

この記事を参考にして、注文住宅に導入する断熱等性能等級を検討してみてください。

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